PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)

ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)は流行りませんでした。ASPと異なる点がいまひとつはっきりしない
Saas(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)というのも流行らないでしょう。
理由としては、

  • 利用者の一般的なニーズしかサポートできない、カスタマイズ性の欠如や拡張性のなさ。
  • 他システムと連携できないクローズドな仕組み
  • DBのデータを自由に扱えない。
  • (開発側の視点として)WebサービスのようなWeb API型では、システムがサーバ側とクライアント側に分割されるので、
    アプリケーションを構築するには両者を連携する必要がある。作りにくい仕組みであまり応用も利かない。

などがあげられます。これらはソフトの土台(プラットホーム)自体に根本的な問題があると考えられます。
もともと、1つのアプリケーションを多くの利用者に使わせて利用者コストを下げるという考え方なので、
複雑なことや個別のことにはまったく対応できません。
したがって、融通が利かないサービスしか提供できない限界があります。
それに対して、「PaaS」という新しい考え方が現れてきています。

Magic3はもともとCMS?としてプロジェクトが始まったのではなくて、
誰もが自分で自由自在に簡単に(任意の)サーバアプリケーションが構築できる
プラットホームを目指して、JoomlaやXoopsのようなCMS?の考え方を元に始まったものです。
「機能自体がコンテンツのように追加や更新できる」というのがMagic3の応用モデルと しての特徴です。

Salesforce.comとは出だしが異なっていますが、「PaaS」モデルの考え方はMagic3の考え方と方向性が同じです。
「PaaS」モデルを実現するのに必要な条件とは、
(ここでいうユーザとは個人のユーザのことではなく、組織等のサービス利用単位のことです。)

  • ユーザのユーザによるユーザのためのIT環境
  • ユーザごとに異なったアプリケーション環境が利用できる
  • ユーザごとに自由にアプリケーションの構築ができる
  • すべての操作はWebブラウザで可能

上記のようなプラットホームソフトウェアが必要になります。
ネット上では、「PaaS」モデルについて、字面から単に「アプリケーションが動作するプラットホーム=データセンター」と解釈して、
「PaaS」モデルとは「データセンター」で、単にいろいろなアプリケーションを集めればよいと考えるインフラ系サービス企業もあるようですが、
それはASPの発想の延長でしかありません。
「PaaS」モデルの基盤としては、ユーザ単位で「アプリケーションを管理、運用、開発できる仕組み」を持ったソフトウェアが必須です。

Salesforce.comのように、サービス型でサービスを提供し、プラットホームの仕様がクローズドであるのは、
非常にネックになると思います。
クローズドな仕組みで進めると、囲い込みを狙った企業のプラットホーム乱立状態になり、結局はどこも流行らない、
で終わりになってしまいます。オープンソース仕様であれば、ここプラットホームで動いたものが別のプラットホーム
でもそのまま動く、といったように、ユーザにとって非常にメリットのある方向に向かいます。
したがって、オープンソースのように開かれた方法以外には成功はないと思います。

Magic3は今までは通常のCMS?の用途である、ブログ、Eコマース、掲示板、コンテンツ管理などを目的としていましたが、
企業の業務システムのプラットホームとしても、Magic3のカバーする範囲は拡大していきます。

参考