last-modified: 2010-09-03 (金) 11:20:39 (3d)[変更箇所]
CMSを選択するに当たっての選定基準項目です。
1人しか使用しないCMSであれば、個人の好き嫌いで決定しても問題ないですが、たいていの場合は
サイト構築する人と使用するユーザが違っていたり、複数の人々が関係してきます。
そういった場合、主観だけで決定するのではなく、一定の基準に照らし合わせて、ソフトウェアを評価した方がよいと思われます。
今は事務所の「おたく」人物しか触れないような特殊なソフトのCMSの段階ではなく、一般人が普通に使うCMSの段階なので、
一般人の感覚で十分判断できます。
CMSに関係してくる人々としては、以下のタイプがあげられます。
サイトを立ち上げたら、まったくデザインを変更しない、機能を拡張しないという場合は運用者の立場だけを考えれば問題ありません。
サイトの運用方法に合わせて、関係する人々のタイプを考慮します。
デザインする人にとってはデザインしやすいが運用は普通の人には難しい、というように立場によって意見はまったく異なる場合がほとんどです。
どういった立場の人の意見かよく注意します。
一度運用を始めたシステムはなかなか簡単には別システムへ移行できません。
時代おくれで運用費が高くても、使い続ける以外には方法がないという場面も多々存在します。
安易に立ち上げた(利用した)システムは必ず行き詰まります。
最近はそのインターバルが特に短いので、おそくとも2,3年内には問題が顕著になるでしょう。
例えば、運用費が高すぎる、システムの融通が効かない、サイトの引き継ぎができないなど。
どの部分に重点を置くか、評価基準を定めた上で、最初の選択は間違わないようにしたいものです。
システムを使用する主要なユーザにとって覚えるのに簡単であること、これが第1条件に挙げられます。
CMSが必要であるという環境は、たいていの場合、サイトを更新するユーザが頻繁に変わりうる環境です。
そういった環境では、CMSを覚えるだけでなく、業務引き継ぎ作業も行わなければなりません。
したがって、CMSを覚えるだけで、分厚い本を読んだり、何時間も講習会を受けたりしないと使えないようなシステムは、
まず選択肢からはずすべきでしょう。
HTMLタグやCSSの知識がまったく何もなくても誰でも使いこなせて、3分以内に覚えれるくらいのシステムがベストです。
容易さがそのまま運用費やカスタマイズ費用に比例してきます。
使うのに難しいソフトウェアは結局多くの費用がかかることを頭に入れておきましょう。
判断のためにチェックするポイントとしては、主に以下のような機能です。実際に試してみるとよく分かります。
今や新しいアイデアや技術はほとんどすべてオープンソースから出てくる時代です。
もはや新しいソフトはソース非公開のクローズドな仕組みからは出てきません。
マイクロソフトしかり、いまや1社だけで革新的な技術を次々と開発するということはできません。
外部からいろいろなアイデアが追加されることによってソフトウェアの発展がより進む、といったオープンソースの仕組みから
離れていては停滞あるのみです。
したがって、クローズドな仕組みに取り込まれてしまうと、それだけで時代遅れの原因になります。
ASP型サービス等クローズドなサービスを安易に選んで1企業に依存してしまうと、そのときは安い割には快適かもしれませんが、
2,3年後には完全に行き詰まりです。
別のサービスに乗り換えるにも、移行費用が結構かかります。今の時代、停滞したシステムに乗ってしまうことはリスキーです。
ソースが公開され誰でもアイデアを追加できるオープンソース形態は、常に進化可能なシステムといえます。
また、オープンであるが故にどこの企業でも対応でき、追加機能も低予算で可能になります。
注意点としては、オープンソースの品質にはピンきりがあることと、機能拡張の開発も含めて製品をサポートしている企業が
あるかどうかになります。
システムは時間と共に拡張され、複雑化する一方であるので、システムの基本思想として、最初からセキュリティ面を考えた仕組みであることが大事です。
後からつけたしたようなセキュリティ機能では、根本的な問題を解決できないので、セキュリティホールが次々と発見される穴だらけのシステムになります。
しっかりしたセキュリティ思想を持ち、システムが拡張していっても一貫性のあるシンプルな構成を保てるようなシステムは、セキュリティ的にも強固で優れたものになると言えます。
製品では、具体的にどのようなセキュリティ機能を持っているかをチェックします。
セキュリティがしっかりしていると言っていても具体的なセキュリティ機能を明示できない製品は、特にオープンソースにおいては、何も対処されていないと考えて間違いありません。
現在の普及しているCMSの段階としては、HTMLファイルを直接編集するHTMLエディタの延長としてのWebサイト更新ツール、
ただ単なるコンテンツ更新ツールとしてのCMSのレベルはもう終了しています。
コンテンツ管理だけでなく、自由に様々な機能が追加できることが当たり前になっています。
機能の規模は小さいものから大規模なものまで様々ですが、中大規模レベルでは、ブログ、掲示板などはすでに標準機能です。
したがって、CMSの土台となる部分が汎用的な機能の拡張性を踏まえた作りになっているかがポイントになってきます。
コンテンツ管理も単なる1機能と考え、フレームワークやミドルウェア、PaaSなどと呼ばれる機能管理層が必須になります。
例えば、ブログ型CMSを汎用的に改造しても、基本はブログシステムなので機能が増えるにしたがって統一感のない、てんで
バラバラなシステムになっていきます。
松に竹や梅を無理やり継ぎ足したような、おめでたいけども分けのわからないシステムになっていきます。
バージョンアップする度にだんだん使い方が複雑になっていきます。
そういったシステムは、実は一から作り直す以外には改良方法がありません。
新しい機能が増えるごとに新しい使い方が増えていくのではなく、新しい機能が増えても使い方の基本は変わらない
ことが大事です。
それには拡張していっても一貫性が保てるような仕組みをベースとして最初から持っていることが必要です。
テンプレート作成ツール等、他のアプリケーションとの連携、ブログインターフェイス等の標準的なAPIへの対応。
標準化した仕様を用いることによって、外部ソフトの能力を取り込むことができます。
結果として、安価で高レベルなサイト構築が可能になります。(サイト構築の生産性)
ユーザニーズが製品に取り込まれていくかどうかは非常に重要です。ユーザが直接、開発者とコミュニケーションが取れることが必要です。
よくあるのは、外国製品を日本語化しているだけのプロジェクト。ユーザの要望が製品に反映されないので、ニーズを満たせなくなり、
利用者が増えないまま自然消滅するのがお決まりのパターンです。
どれだけすぐれたソフトウェアであってもユーザのニーズが取り込まれないソフトは結局は普及も発展もしません。
サポートも重要ですが、常に、製品の方向性や基本的な仕組みを決めるところまでユーザのニーズが反映されるもので
なければ短命で終わります。
日本でJoomla!が一向に普及しない原因はこういったところにあります。(操作が難しいという問題もありますが。)
特に携帯や、コンテンツの検索機能など日本語対応に関しては、ネイティブな開発者がいないとまず対処できません。
SJIS(携帯の日本語コード)、絵文字と言ったところで、まったく話が通じないのが普通です。
携帯対応は必須です。さらにiPhone、Android等のスマートフォンにも対応することが必要になってきます。
その他、iPadなど今後出てくる多種多様なデバイスにも対応できるマルチデバイス対応型が必須になるでしょう。
その場合、PCサイトであろうと携帯サイトであろうと同様の使い方で一貫性があるのが重要です。
デバイスごとに使い勝手が違っていて、新しいデバイスが出るたびに新しい使い方が増えるというのではもう一つです。
またあくまで1つの見方ですが、「携帯対応」されているかということをまったく違う視点で見た場合、国内の携帯対応できて
いない製品は開発力が低いプロジェクトで作られているともいえます。
ここでいう「開発力が低い」という意味は、「国内」でという意味です。ユーザのニーズが届かないプロジェクトも含んでいます。
開発力が低い停滞したプロジェクトでは、将来的に今後の製品の発展はあまり見込めません。
次から次へと新バージョンをリリースする元気なプロジェクトの方が多少ミスはあるかもしれませんが有望であることに
間違いはありません。
CMSによって構築できるWebサイトの種類が異なります。それぞれ得意とする目的や表現範囲が限られています。
例えば、ドキュメント共有するだけのサイトであれば、デザインに自由度がなく、使い方が型にはまっているようなシステムの方がよく、
デザインが表現力が高く、なんでもできるようなCMSは必要ないかもしれません。
目的や対象ユーザを考えた上で、立ち上げたいサイトを作れるCMSであるか検証します。
また、得意とするWebサイトの規模、サイトの営管理方法が異なります。
運用するWebサイトの規模や、管理者権限等の運営方法に合うか考慮します。
製品がどのような考えを元に作られているのか、どういう方向に向かっているのか。
製品自体の良し悪しだけでなく、製品のコンセプトや開発者の考え方なども1つの選択要素です。
単にホームページが簡単に更新できますよというレベルの製品はごまんとあります。
そのレベルで発想が終了しているものもたくさんあります。
そこから先に一歩踏み出した発想があるかないか、これは天と地ほどの大きな差です。
コンピュータのプログラムのことだけ考えて作られたものよりも、コンピュータ以外のいろいろな考えを踏まえた上で
作られたソフトウェアの方が当然可能性も大きく魅力的で厚みのあるソフトウェアになります。
製品のWebサイトが情報収集対象になるでしょうか。
一般人の理解できない専門用語ばかりのサイトは遠慮した方がいいでしょう。